時の話題 「退任する高橋知事」
今季限りで退任する高橋知事が任期中の16年間を振り返り「美しい花を咲かせることができた」と自画自讃。果たしてそうなのか。筆者は首を傾げざるをえない。
道経産局長からの落下傘候補として16年前知事選に出馬。現参議の鉢呂候補とのデッドヒートを制し道政史上初の女性知事として〝はるみスマイル〟を振り撒き絶大な人気を誇った高橋知事だが、4年前の出馬には波風立つも自民党は勝てる候補として高橋知事を推し、これまた道政史上初の知事4選を果たした。
宗谷(稚内)にも何度か来ており、筆者も取材しているが、天性持つ笑顔は人を惹き付け虜にしてしまうものがあり、実は筆者も笑顔に降参した一人ではあった。
知事として最初に手を付けたのが逼迫する道財政の立て直しと支庁再編で、財政は自らの報酬の一部カットなど道職員の給与と賞与を減らし立て直すも支庁再編は当初予定通りに行かずリーダーシップに疑問が生じるもそれなりの2期8年間の実績とは思うものの、後半の8年間はJR、原発などの重要問題には曖昧な言動に終始し稚内に関しては日ロ定期航路では直接的な助成は一銭もなく、安定的な航路運航に奔走した市長や吉田道議ら関係者の願いを裏切り続けてきた。
世の中の出来事は終わり良ければ全て良しと言われるが、高橋知事の場合、過程は身を粉に働いたものの、結果はというと「?」の評価にならざるを得ないのが残念だ。
それはそれとして16年間ご苦労様でした。フェミニストかな?