90カ月連続一桁台 商工リサーチ支店 道北の2月倒産は2社
東京商工リサーチ旭川支店は、道北地区の2月の倒産発生状況をまとめた。
前月の1月、統計開始以来初めて倒産ゼロの快挙を達成した道北地方だが、2月は2件(昨年同月2)発生し負債総額7080万円(同14億1294万円)。昨年12月から3カ月連続し1億円未満の負債総額。
道全体でも2月は16件、負債総額25億5600万円と、昭和46年から行っている集計で件数・負債とも過去最少となった。
金融機関のリスケを始めとした支援、人口減・少子高齢化進行に伴う経済規模縮小を受け身の丈に合った経営に転じている企業が多いことによるものと説明している。
平成23年9月以来、90カ月連続し一ケタ台の発生に止まっていることも特筆される。
今後について「2期連続して増収増益の〝元気カンパニー〟は381社あり前年から93社増えた。再開発事業など活発な建設業だけでなく幅広い業種に及んでいるが、二極化がより鮮明になっているのも確か。1000万円未満の少額倒産や破産申請前の企業も2月末で4社あり、小規模・零細業者には不安事象も散見される。更には人件費高騰や原材料の価格上昇などコスト負担増の不安要素があり、10月の消費税増税による消費の低迷などリスクが顕在化する兆しもみせている」とし今後、長引く業績不振から抜け出せない企業を中心に倒産が緩やかに増加することを案じている。
2月の倒産企業。
▽総合建設(旭川市建設工事)負債額2080万円▽プラッサ(歌志内市・スキー場、温泉の管理と運営)5000万円。両社とも破産。