死亡事故4件発生 昨年の稚内労基署管内
稚内労基署は、昨1年間の同署管内の労働災害状況をまとめた。108件(前年104)発生し、そのうち死亡事故が4件(同2)あり課題を残した。
12月は建設業で3件、清掃業1件、その他3件の7件発生。建設業は3件とも骨折の重傷だった。
昨年を総括すると転倒(35件)と墜落・転落(21件)で全体の5割を占め、50歳以上の高齢者の被災が71件あり63・4%を占めた。
業種ごとの対策として▽道路貨物運送業は8月末で前年1年間を上回り、転倒、墜落・転落の防止を最重点に▽建設業も墜落・転落及び転倒防止を最重点に▽食料品製造業は転倒のほか高温・低温の物との接触に注意を払うようにとしている。
産業別の1年間の労災件数次の通り。
▽製造業 25件(前年27)▽建設業 20件=うち死亡1(同18)▽道路貨物運送 15件=うち死亡2(同10)▽商業 8件=うち死亡1(同9)▽漁業 7件(同12)▽清掃業3件(同1)▽林業 3件(同5)▽土石採取業 1件(同0)▽その他の運輸 1件(同4=うち死亡1)▽貨物取扱業 1件(同0)▽その他の事業 28件(同18=うち死亡1)。