豊漁と安全を祈願 稚内漁協と稚内機船漁協 掛声も威勢よく初競り
稚内市地方卸売市場で7日朝、初競りが行われ、買受人の威勢よい掛声が飛び交った。
午前7時の初競りを前に、工藤市長は「稚内機船では5年ぶりに水揚げが2万㌧を超え22億円に達しました。新しい時代の始まりでもある本年の操業の無事故を祈り、市場の安心安全な運営を願っています」との挨拶に続き、風無稚内機船漁協組合長は、昨年の水揚げは前年の9割強の2万4000㌧、金額は6億円増加の22億円に達したこと、ホッケ、オオナゴなど主要魚種の水揚げが好漁だったものの、平均単価が90円台と安かったなどと昨年を振り返り、ホッケの資源管理の継続やスケソのTAC(漁獲可能量)が増えそうにないなどとし「漁業法が改正され沖合漁業にも影響があると思うが慎重に見極めをし、市場については適切な運用に取り組みたい」と述べた。
このあと、中陳地方卸売市場買受人組合長が「70年ぶりの漁業法の改正、来年はHACCPの義務化を控え環境が変化していますがいかに安全安心なものを消費者に届けるのが使命であり、一年間事故なく衛生面に気を付けやっていきましょう」と挨拶。早見市場部長の音頭で三本締めが行われ、今年の豊漁と安全を祈願した。
シケで沖底漁船は出漁できず、初競りではニシン、ナメタなど冷凍魚37箱の競りが行われた。
稚内漁協の初競りも7日朝、市場で行われカジカなど鮮魚が上場され、買受人らの威勢よい掛け声が響き渡った。
関係者100人を前に、安藤組合長は昨年の取扱高について「ナマコ、イカ、コンブなどのほか、販売など合わせた総取扱高は38億5000万円余りとなった。今年は今まで以上に水産物の安定供給に職員一丸となって取り組んでいきたい」と挨拶。宮本買受人組合長が「皆さんの豊漁、安全操業を祈念いたします」と述べた。
工藤市長、吉田道議の祝辞に続き、木村専務理事の音頭で三本締めが行われたあと、カジカ、カレイなど鮮魚50箱余りが競りにかけられた。