時の話題 「貧者の一灯を」

 一般市民というのは何かそぐわないことがあると牙を剥く。最近では簗大臣の言動、小紙の値上げにも容赦ない。世論によって権力が形づくられるのだから致し方ないにしても北海道共同募金委員会の不祥事では折から始まった赤い羽根共同募金活動で辛辣な声が浴びらせているようだ。
 生活に困っている人達に幾らかでも手助けになるよう街頭募金する人々に対し非礼な言葉を発するのは判らないではないが、今回の不祥事は飽くまでも道委員会事務局長の個人的な金銭流用であり地方で募金を呼びかける人達まで非難するのはお門違いでなかろうかと思うが。
 不正流用した事務局長は早晩、訴えられるであろう。少しでも信頼を取り戻そうとして頑張っている人には逆に労いの言葉を掛ける寛容さがあってもいいのでないか。
 物価の高騰もあり寄付どころでないという市民もおられよう。しかし現実を見れば満足に食事も摂れない家庭の子もいる。大人は自分が蒔いた種なのだから致し方ないにしても食い盛りの子供のお腹が満たされないのは「強い経済」を標榜する高市総理にとっても断腸なことであり、この先の課題となろう。
 福祉活動する人の邪魔をしてはいけない。今回のような事犯があっても寒空の中、街頭に立ち募金活動している人に「大変ですね。私も協力しますよ」と優しい言葉を掛けるのが人の道であろう。  
 経済優先に熱り立つトップに感化されてはいけない。色々な境遇の人が居るのが社会であるのを承知し貧者の一灯こそ我々はやらねばならない。