時の話題 「AI社会と人間らしさ」

 近頃、おそらくAI(人工知能)技術を駆使しデザインしたと思われるポスターや広告をSNS含めて見かける事が多くなった。今や企業のサポートや稚内市役所でもHP上で「りんぞうくん」のAIチャットボットを導入するなど業務効率化に加え、マンパワー不足を乗り切る助け舟でもあると言える。
 有名なChat GTPは、一部では親しみを込め名称を略し「チャッピー」と呼ばれ浸透しているほどだ。
 話をポスターや広告に戻すと、確かに便利で仕上がりも良く、素晴らしい能力がある反面、同じような字体や構成にオリジナリティが失われ、どことなく人間味が薄れ機械的だと感じる。
 仕事柄、市内でも書道や絵画など芸術を追求する方々に会う機会が度々あり、とても考えつかない風変わりな作品から一目惚れするような作品に心を奪われ、制作の背景を聞くことで、作者の人となりを垣間見ることが出来るというのもひとつの醍醐味である。
 人間というのは、コンピューターほど物事を正確にこなせるものは多くないのかもしれないが、誰しもがコンピューターには出来ない素晴らしい才能や能力を秘めていると信じている。
 月並みではあるが、AIという便利な機能に人が使われるのではなく、上手に付き合うことで人間らしさや考えを失わずアイデンティティ(自分らしさ)を発揮できる世の中になることを願い、自分自身もそれを忘れないよう肝に銘じたい。
 人が持つ底力はきっとAIに負けず劣らず未来を築くものであると信じて歩みたい。