時の話題 「特殊詐欺」
特殊詐欺が拡大・巧妙化し、全国の昨年の被害額は約1414億円と過去最悪を記録してしまった。稚内でも警官を騙った犯人に800万円騙し取られる事犯があった。
今週水曜日に開かれた三水会で特殊詐欺対策について相澤博昭稚内署長は被害防止には「一度電話を切ること」と講話した。相手のペースで話されると「怪しいな」と思ってもお金を振り込むように仕向けられてしまう。
手口は市役所、社会保険事務局など行政機関職員を装うものが多く「この電話を録音しますよ」と言うと相手方が電話を切るという。加えて行政機関から金員を要求することはなく相澤署長は「絶対ありません」と警鐘を鳴らしていた。
オレオレ詐欺が発端だった特殊詐欺は年が経つごとに巧妙化し今ではトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)が主流になり投資やロマンス詐欺、強盗など全国を又に掛け行われている。それまで接点のない複数の犯人が実行し資産家が命を奪われるケースもある。
テレビに映し出される犯人はいかにも犯罪をするような悪人面の他方、普通のサラリーマンのような人もおり日本社会の実相を反映しているかのようだ。
気になるのは犯行集団の若年化で、先回の事件では何の関係のない高校生4人が加わっている。
背景に何があるのかと問われれば貧富の格差拡大との一面があり「人を見たらドロボウと思え」の戦後に立ち帰ってしまったと指摘する専門家もいる。
知らない人に心を許すなということになろうか。世知幸い世の中になったものだ。

