時の話題 「朝令暮改」

 戦況がコロコロ変わるのは戦争のある意味常套と言えるが、対イランにおけるトランプ米国大統領の言説の変遷は世界を混乱に陥れ各国とも上を下への大騒ぎになっている。
 両国の紛争は停戦期間に入っており延長するかの会談は19日に開かれる予定だったが21日に延びるも開催されるかは見通せない。
 米国の護衛艦によるホルムズ海峡を境にした海上封鎖を認めないイランはそもそも米国がペルシャ湾にしゃしゃり出てくることは国際法違反に当たるとして猛然と抗議しているが6月に80歳になるトランプ大統領はお構いなしにイランをならず者国家呼ばわりし圧力をかけ再びのミサイル攻撃も示唆する。
 要するにトランプ大統領は朝言った事を忘れたかのように日が暮れる頃には全く別の話をする。年のせいなのか、彼が有する性格、または業によるものなのか。困ったお人だ。
 人は薄い紙(経験)を重ねていくように生きる。その生き方には千差万別あるが、ディール(取引)を生業とし米国大統領にまで栄達したトランプ氏には薄いものではなく厚いものだけに注目しているはずだ。COP25(気候変動枠組条約第25回締約国会議)は脱会するし新たにNATO(北大西洋条約機構)からの脱退も検討中とか。自らの考えから逸脱することは認めようとしない。老齢化し更に頑固になっているのだろう。
 トランプ氏ばかりでなく世界の指導者はプーチン氏、習氏ら常識を超える人がおり我が国の総理だって例外ではない。「ガラスの天井」を突き破ったなりに強気の政治をする。