森林公園で緊急銃猟 稚内市 クマ出没対応訓練実施

 稚内森林公園キャンプ場で10日、ヒグマ出没対応訓練が行われ、関係機関がクマ出没によるケガ人の救出や駆除までの一連の流れを確認した。
 法改正で昨年9月から市町村の判断で市街地でクマを猟銃駆除できる緊急銃猟が始まったことを受け、手順を確認するため稚内市が初めて主催した訓練には、稚内署や道猟銃会稚内支部、稚内消防署、宗谷総合振興局などから50人余りが参加した。
 キャンプ場内にヒグマが出没し、利用者がバーベキュー中に襲われ人身被害が発生したことを想定し、ドローンを使用し上空からヒグマの捜索、消防隊員による負傷者の救助と搬送、猟友会のハンターによる緊急銃猟の実施、クマ撃退スプレーの使用の訓練などが行われた。
 ドローンでクマがいる場所を特定後、森林公園駐車場から300メートルほど先の奥地でクマを発見し緊急銃猟の許可を受けたハンターは約50メートル先のクマ役の人に銃を向けて、発砲する手順を確認した。
 訓練後、稚内消防署の岩出署長は「ヒグマへの対応は一つの組織で行うことはできない。関係機関の連携や協力が大切であり、今回の経験を活かし市民の安心を守っていきたい」などと講評し、市の西角農政課長は「今回の課題を検証し今年夏までには市独自のヒグマ対策のマニュアルを策定したい」と話していた。