時の話題 「震災講演会臨み」

 バイタリティーというのか、日曜日の昼下がり鈴木哉美さんの歯切れよい講演を聴いた。
 主催した高レベル放射性廃棄物施設反対稚内市民の会配布の鈴木さんのプロフィールには郡山市から小6と中2の息子二人を連れ東川町に自主避難し、曲折を経て東川町議になり1期務め「原発事故による避難経験を伝えている」と紹介しているが、どうしてどうして配布された資料には福島の県民性(我慢強く小さな幸せを望むとか)が認められ、原発事故があった当初数日の県の対処など通し感じたのは「県内に(政府や県庁の)思想統制のような雰囲気があった」として放射線の恐ろしさに無知なこともあるが行政のやる事に不信感を抱き北海道に自主避難したとした。
 自分より息子たちを守らなければならないという親としての使命感というより母親としての愛情の発露だったのだろう。
 配布された資料を見ると北海道への避難者は3千人。半数は札幌だったが、鈴木さん親子のよう東川だったり稚内にも母子が稚内グリーンファクトリー所有の恵北の住宅に避難しに来た。
 与党の自民党は事故から10年過ぎた2021年に「20年代には住民帰還」の提言をしているが、被災した家族は避難先で生計を営んでおり、住民の帰還は夢物語になっている。
 汚染水・土の問題▽帰還困難区域の今後▽甲状腺がんの子ども達▽PTSD(心的外傷ストレス障害)など山積する課題は多い。
 この講演会を続けている稚内市民の会の東代表とスタッフに敬意を表する。