一般会計で269億円 稚内市の新年度予算案 「市政16年間の集大成」と市長

 工藤市長は17日、市役所で会見を開き、新年度当初予算案などの概要について発表した。4期目の締め括りとなる一般会計予算案などに「市長就任してから16年目を迎え、これまでの施策の成果を回りに示さなければならない年であることを充分に意識し予算編成しました」などと述べた。
 会見で工藤市長は「コロナ明けから続く物価高、人口減少など人手不足、市民生活に直結する課題に対処するためにも今まで以上に事業の効果、市政運営の3つの柱(①将来を見据えた新たな挑戦②市長公約の総仕上げ③持続可能な行財政運営の確立)を見据えて実施していくことを強く意識した予算編成した」と述べた上で各種予算案を説明した。
 一般会計は269億6000万円で庁舎整備や稚中建設などあった今年度当初と比べ11・5%の35億2000万円減り特別会計75億3360万円で0・4%の3200万円減少、企業会計は141億8800万円で4・5%の6億1200万円増加し、総額は486億8160万円になった。今年度当初予算と比べ5・7%の29億4000万円減額した。
 新年度は新規事業で運転者不足や持続可能な公共交通を維持する取り組みとして「自動車運転EVバス」の実証運行を実施することになり、キタカラ〜フェリーターミナル〜市役所〜市立稚内病院の4区間で自動運転EVバスを走らせる。
 観光事業として、体験型観光の拠点作りとして冬観光閑散期の1月と3月に副港市場隣の石蔵を活用し具体的なメニューは今後になるが稚内ならでの体験の場や日本の伝統的な学びの場にしていきたいとした。
 今年で竣工90周年を迎える北防波堤ドームの記念事業に関し7月〜8月にかけてドーム内で食やコンサートなどのイベント、ドームの歴史などを学べる場、昨年好評だったライトアップ事業も開催する。
 スポーツコミュニティ創造事業として、みどりスポーツパークで宗谷管内の小学4年〜6年生を対象にジュニアカーリングキャンプを開催。2日間でカーリング体験、トップ選手らを招いての講座なども検討している。
 継続事業としては、廃棄物処理施設建設に向けた測量・地質・生活影響調査などを行う。拡充事業として、ベトナム人ら稚内で働く外国人材の多様化に対応するため生活支援などを行うため国際交流員を増員する経費を盛り込んだ。
 予算案を説明した工藤市長は「これまでの16年間の締め括りであり次の世代に向けて新しい種を撒く意味合いもあり色々な事業を展開していきたい」となどと述べた。

「新規・拡充事業13件 義務教育学校開設準備事業など」
 新年度の新規事業は▽リーディングスキルテストの導入(学力向上推進事業)203万8000円▽義務教育学校開設準備事業629万5000円▽スポーツコミュニティ創造事業113万5000円▽自動運転社会実装推進事業6030万円▽体験型観光の拠点整備(観光振興事業)293万7000円▽在宅医療医師の確保に対する支援(地域医療対策推進事業)500万円▽犯罪被害者等支援事業30万7000円▽稚内港北防波堤ドーム竣工90周年記念事業400万円▽南極観測70周年記念事業607万3000円の9件。
 拡充事業は▽こども家庭センター運営事業978万1000円▽こども発達支援センター管理運営事業2621万4000円▽災害備蓄の見直し及びハザードマップの作成(災害対策事業)1877万8000円▽人材確保対策事業1716万8000円の4件。
 継続事業で主なものは▽学校給食費助成事業1億2104万3000円、特定保育・教育施設給食費助成事業2140万9000円▽こども医療費助成事業1億108万2000円▽結婚披露宴等開催支援事業200万円▽庁舎整備事業(旧庁舎解体工事など)5億1477万5000円▽ライトアップ事業(観光振興事業)700万円▽稚内港活性化事業1018万9000円など。

「3月補正の一般会計4億円追加」
 市の本年度3月補正予算案は、一般会計4億482万円追加、特別会計9773万8000円減額、企業会計2億826万円減額の総額9882万2000円を追加した。