10年ぶりに負債100億超 道北地方企業倒産 永光水産27億6622万円

 東京商工リサーチ旭川支店は、道北地方の昨1年間企業倒産状況をまとめた。
 それによると、34件(前年38)発生し負債総額102億9907万円(同82億4817万円)。この10年間で件数は前年38件に次ぐ二番目、負債総額は衣料品イーコマースのブリックス13億円▽衣料品小売りのオクノ・リテール10億円▽水産加工の丸二永光水産29億6622万円の大型倒産が負債額を押し上げ102億円台と2015年以来の100億円台となった。
 地域別では旭川市15件(前年18)▽北・中空知管内8件(同7)▽上川管内7件(同9)▽宗谷管内3件(同1)▽留萌管内1件(同3)。業種別は卸小売12件(同12)▽サービス11件(同4)▽製造5件(同4)▽建設4件(同6)▽運輸・通信2件(同2)。
 永光水産が2020年6月の丸谷会丸谷病院以来、初めて民事再生法を申請した。
 資本金別では1千万円未満15件(同21)▽1千万円以上14件(同13)▽3千万円以上4件(同1)と、個人企業の1件含め1千万円未満が16件と、この10年間で常に60%以上の構成比を占めていたが、大型倒産などあって47%まで低下した。
 北海道全体で負債総額10億円超の大型倒産は4件だったが、そのうち道北地方が3件だった。
 総体的にコロナ禍での追い込まれ倒産は減少しているが、経営改善が進まず経費増に耐え切れないケースや有利子負債の返済目途が立たない「あきらめ型」倒産が増えている。
 更には物価高や慢性的な人手不足により新規事業に二の足を踏みリスク分散や企業成長の妨げになっているケースもある。
 道北管内でも厳しい外部環境を強いられ金利上昇・賃上げがジワリ広がっている中、経営環境が好転する企業は限定されており、今後、体力を消耗した企業を中心に倒産は緩やかに増加するものと同支店は見ている。