時の話題 「道路点検を急げ」

 自然災害や事件・事故はいきなりあるもので、昨年元日の能登半島地震は新年を祝うお正月の最中にあり、場所も日にちに関係なく起き、1995年1月17日の阪神・淡路大震災も筆者身内の一周忌法要を控え出席予定だった姪の参列が叶わなかった。姪の夫の実家が神戸市内にあったためであった。
 自然災害だけでなく事件や事故も場所を選らばない。3日前の夕刻、市内栄4であった死亡交通事故も新年を15日後に控えた家族を不幸のどん底に落としてしまった。
 これまで稚内市の死亡事故は22年9月11日のバイクの単独事故以来、3年3カ月の間、起きていなかった。20年以上前だろうか、酩酊し国道40号に寝てしまった人がひかれた事故以来路上で倒れていた人の死亡事故はなかった。この2つの事故に共通するのは日が暮れ現場の街頭の明かりが明るくなかったということで、稚内署・公安委員会、稚内市は早急に街頭の照明度を増すなど防止策を講じるべきだろう。
 交通事故というのは当事者間で起きるものだけでなくトンネル天井の崩落などによって起こることもある。トンネルということでは雄信内トンネルの老朽化と幅員の狭さ、照明も懸念される。来年春にも供用される音威子府バイパスによって国道40号の交通量は更に増えるであろう。雄信内トンネルは旭川開建管轄だが、新たなトンネル建設を稚内開建としても働きかけるべきだろう。
 車が交通手段として欠かせない今、橋含め構造物の更新は待ったなしである。不幸な事故は終わりにしたい。