時の話題 「労災撲滅に向け」

 北海道労働局は10月~12月末までの3カ月間、建設工事追い込み期の労働災害防止運動を展開している。
 道内の建設業での8月末死傷者は453人(昨年同期対比50人減)と減っているものの死者は10人(同7人増)と大幅に増え、稚内労基署管内(宗谷管内10市町村と天塩町、遠別町)は令和4年から死亡労災ゼロを継続しており傷者も9人(同2人減)と減少しているものの「内容に目を向けると足場からの転落や法面の崩壊等の重大災害になり得た災害が発生している」(稚内労基署)。
 建設業の労災は例年追い込み期に当たる10~12月に多発する傾向にあり、道内は他の都府県と比較すると突出しており、労災を減少させるため周知広報、パトロールなど啓発する防止運動を推し進める。
 稚内労基署管内では今年、9件(8月末)と昨年同期の11件から減ってはいるが、全道的には▽現場管理者が不在で現場の安全衛生管理が不十分▽作業での危険ポイントの洗い出しと共有・対策が不十分のケースほか、法令違反の事例もある。
 防止運動では▽墜落・転落災害▽崩壊・倒壊災害▽重機等災害の3大災害防止を重点に死亡労災の撲滅に集中的に取り組んでいきたいとしており、建設現場においては自身の経験や勘を過信することなく安全確認を確実に実施し作業を進めるようにと啓発している。
 稚内市内の工事現場は往時に比べるとめっきり減っているとはいえ重機を使用する現場が増えていることからプロの誘導員での交通整理、現場リーダーの監視が欠かせない。

次の記事

天北堆