時の話題 「弱さと強さと」
秋だというのに暑い日が続く。暦上の事とはいえ先週土曜日は二十四節気の「白露」だった。露が白く光って見え秋の気配を感じる頃なのだが、未だ夏深しの感もある。
これまで蚊帳の外だった稚内も仲間入りしようとしている向きがあり、「暑いね」と言いながら満更でもないようだ。
パラリンピックでの日本選手の健闘が白露のように眩しい。生まれつき手や足がなく、後天性で障がい者になった人々の活躍に小躍りする自分がいる。稚内からも自転車競技で藤田征樹選手(39)が出場しメダルは叶わなかったものの、全力を尽くした姿は市民に感動を与えた。
五輪とパラを比べて思うのはメダル至上の五輪に比べパラの弱さを有した強さであろうか。弱い、強いは相矛盾した言葉ではあるが言葉を代えるならば弱さを持ったアスリートの強さであろう。
弱いという言葉は人間誰しも忌み嫌うものであるが、オギャアと生まれた人間という動物は弱いものである。その弱い人間の集団の中にちとばかり強者のお面を被った人がおり政治を司る。日本にとってその代表格が自民党総裁であり、間もなく告示される総裁選には8人もの衆議院議員が立候補する雲行きにある。
誰が勝者になるかは別にし、新たに総裁になった人は経済、軍備など国力を強くするだけでなく弱い立場の人達を手助けする誠実さと清心さを持ち合せていなければならない。
翻って稚内市勢は工藤氏後の方の能力が問われる。市民に寄り添う政治が絶対的条件になる。

