時の話題 「体たらくな政治家」
裏金議員の一人、簗和生農水大臣(47)=比例北関東選出・当選6回の衆議=が集中砲火を浴びている。地元での集まりで自身を支援しない自治体の予算を削った―と、さも自分が予算を決めたかのような発言をし、物議を醸したのが最初で、その後で支援者をバスで送迎するなど利益供与も明るみになった。
思うに大臣辞任は避けられないだろう。
中選挙区時代の自民党議員は我田引水的な「地元にカネを持ってきた」という認識の政治家がおり、まるで自らの手柄のように語る代議士が多かった。小選挙区制になり幾らか増しになるのかと期待するも「我々は国民の代表であり地元に利益が生まれるよう活動するのが務め」とばかりに短絡する議員が後を絶たず、ある意味、日本政治の宿痾と化してきた。
週刊誌で疑惑を暴露された当初、簗氏は「大臣前の事であり大臣の職責には関係なく辞任するつもりはない」と白を切っていたが、外堀り→内堀りと埋められ今は反省の弁に変わっている。
そもそも今回の騒動の発端は高市総理の一本釣り人事だ。麻生派を除き派閥が解消されたのを奇貨に独断で任命したのが遠因で、簗氏自身は身綺麗な政治家でなかった。2千万円近いパーティー益金不記載があった人物で脱税の疑いがある。
閣内ではもう一人、文科大臣の関芳弘氏もいる。故安倍氏の支援で頭角を現してきた高市総理だけに恩返しできればと推し量ったのであろうか。
学者のよう一匹狼の象牙の塔風な政治心情がある高市さんの限界を見る思いがする。


