大韓機撃墜され43年 稚内市 平和の日記念式開催

市、市教委など主催の第39回稚内市子育て平和の日記念式典が1日、宗谷岬公園祈りの塔前で行われ、参列者が大韓航空機撃墜事件の犠牲者の冥福を祈った。
参列した180人を前に、工藤市長の「式典で感じた思いを大人から子どもへ、そして子どもと大人と語り合い・語り継ぎ平和への思いを新たにして頂きたい。大韓航空機事件で亡くなられた尊い御霊に謹んで哀悼の意を表します」などとの挨拶に続き、大韓航空機撃墜事件遺族会の川名正洋会長が「二度とこのような悲劇が繰り返されないこと、世界から争いが無くなり、子どもたちが笑顔で健やかに暮らせる平和な未来が訪れることが、亡くなった家族への何よりの供養であり、残された私たちの変わらぬ願いであります」などと述べた。
稚内市連合PTA子育て委員会の本田成美さんが子育て平和都市宣言を朗読したあと、代表児童生徒5人が平和への決意表明を行った。
式典終了後、参列者は世界平和の鐘など打鐘し、恒久平和を願っていた。
「子育て平和祈念の灯ともす 昨夜、北防ドームで実施」

乗客・乗員269人全員が犠牲になった大韓航空機撃墜事件から43年が経った1日夜、第21回稚内市子育て平和祈念の灯が北防波堤ドーム内などに灯され犠牲者の御霊を供養し世界の恒久平和を願った。
昨年は悪天候で中止されたため2年ぶりの開催となった式典のオープニングで稚内フラウエンコール、エンジェルボイスが世界平和を願う合唱「みどりと愛と平和と」を披露したあと、参列した遺族会や実行委員会など関係者150人余りを前に、工藤市長は平和祈念の灯は野焼きから始まり、受け継がれて今の点灯の形になったことに触れ「平和の大事さ、命の尊さを次の世代に伝えていかなければという思いで、この取り組みは続けられている。先人が繋いできた平和の思いを、更にこのあとに繋ぐために点灯したい」と挨拶。但田勝義実行委員長が「灯籠の光で平和を願いながら、時間を過ごして頂きたい」と述べた。
遺族会を代表し事件で父を亡くした山口真史さん(45)=奈良県=が挨拶し、100基の灯籠のうち60基に子ども達が平和を願い絵を描いたことに触れ「式典前に絵を見て、優しい絵があったり、子どもなりに平和を願い描いてくれたんだ思い、心が温かくなりました。絵を描く稚内市民の日常の中に平和に対する取り組みがあることに深く感謝しております」などと述べたあと、参加者全員でドーム内に設置した灯籠100基の灯をともし恒久平和を誓っていた。
ドームのほか市役所前に16基、活動拠点センター前に2基ずつ計8基の灯籠にも灯され平和を願っていた。


