国境で奮闘する住民に敬意 自民党セミナー 鈴木農水大臣特別講演

 自民党北海道第12区選挙区支部・宗谷管内ブロック協議会の政経セミナーが29日午後、サフィールホテル稚内で開かれ、特別講師として招かれた鈴木憲和農林水産大臣が「食と農から見据える、日本の未来 宗谷の未来」と題し講演した。
 200余人の支援者を前に、三好道議は気候変動や物価高による第一産業や暮らしなどの影響に「宗谷管内を取り巻く状況に、自民党は課題を解決するよう進めていかなければならない」、吉田道議は「水産や酪農業などこの地域の様々な課題に、武部代議士を通じ鈴木大臣に対策を練ってもらうようお願いしたい」と夫々述べ、武部衆議は気候変動による秋サケなどへの影響、国土強靭化の重要性などに触れ「食料やGX、再生可能エネルギーなど北海道がリードすることで日本の成長が進んでいく。この地域が大きく発展するために力を注いでいく」などと挨拶した。
 続いて登壇した鈴木大臣は最初に「人生で初めて最北端の地に来ました。色んな地域に行っていますが、ここに来るのが最もワクワクしました。直ぐそこに樺太があり、冬場は厳しい環境の中で頑張っている方々がいるという事実を大切するという国でなければならない」と語り、気候変動による海水温上昇による漁業の影響について触れ「テクノロジーを使って、気候変動を乗り越えて地域が稼げるようにして食料供給をアップさせていきたい」と述べ、コメの問題には「以前1300万トンだった年間消費量が今や700万トンまで落ち込んだ。コメを消費する取り組みと、世界中に日本のコメが輸出でき、食料安全保障は大丈夫ということを示したい」と強調した。

「自衛隊の国境警備体制強化 自民党移動政調会」

 自民党北海道第12選挙区支部宗谷管内ブロック協議会による移動政調会が30日、サフィールホテル稚内で開かれ、管内の首長ら代表者が武部衆議らに交通インフラや地域医療体制の充実など地域の懸案事項の対処策を要望した。
 武部衆議、吉田、三好両道議に加え、稚内開建や宗谷総合振興局の幹部職員らがオブザーバーとして出席。要望会に先立ち武部衆議が「皆さんと力を合わせて地域の課題に対ししっかりと取り組んで参りたい」などと挨拶したあと、豊富町を皮切りに10市長町村長、経済界代表らが夫々の立場で諸課題への支援策を要望した。
 稚内市の工藤市長は▽地域医療体制の充実▽国境地域における交通インフラの整備・稚内自衛隊の体制強化▽再生可能エネルギー施策の推進▽再生可能エネルギーを活用したGX産業の誘致▽国道40号名寄・稚内間の整備促進▽酪農生産基盤の維持と強化対策▽鳥獣被害防止対策(エゾシカ・ヒグマなど)の継続と強化など15項目。中田商工会議所会頭は▽国境地域の防衛力強化に向けた稚内自衛隊の体制維持と「特定利用空港・港湾」によるインフラ充実強化▽地震等の大規模災害に対する生産・社会基盤の強靭化▽国土強靭化の着実な促進▽稚内空港冬期間の就航率向上など7項目について要望した。