飛鳥Ⅲきのう初寄港 豪華客船 乗船客440人 観光など楽しむ

 郵船クルーズの豪華客席「飛鳥Ⅲ」(5万2265トン・全長230メートル)が23日、稚内港に寄港した。稚内港湾関係者らがセレモニーで初寄港を歓迎し、乗客は出港の夜まで市内観光など楽しんだ。
 横浜を出港した飛鳥Ⅲは「夏の北海道クルーズ〜稚内・網走」の乗客約440人・乗員約470人の900人以上の人を乗せ19日に横浜を発ち、網走港などを経てオホーツク海を北上し、23日午前6時前に末広埠頭東岸壁に着岸した。
 午前8時から稚内市による歓迎セレモニーがあり、工藤市長が「日本最北端の地の碑がある宗谷岬、夕陽が綺麗なノシャップ岬、日本海には利尻島や礼文島、43キロ先にはロシアのサハリン島がある。稚内は国境の街で自然景観豊かな所であり、お楽しみください」などと歓迎の言葉を述べたあと、神谷敏充船長ら乗員3人に花束と稚内市から南中ソーランの長半纏や記念盾が贈呈された。
 乗客約200人は旅行会社が手配したバスに乗り込み宗谷岬や宗谷丘陵、豊富のサロベツ湿原など観光する一方、フェリーに乗船した人達は夕方まで利礼観光を楽しみ、船に残った乗船客は埠頭内に開設された「みなとカフェ」で稚内の食を堪能した。タクシーで市内観光した乗客は北防波堤ドーム、副港市場、宗谷岬などを見学した。
 初めて稚内港に寄港した豪華客船を見ようと多くの市民が岸壁まで足を運んでいた。船を背景に写真を撮っていた親子連れは「すごく大きな船でいつか乗って、ゆっくり船旅を楽しんでみたい」と話していた。
 夜の出港時には大谷高吹奏楽部の演奏や稚内海峡太鼓保存会による海峡太鼓、南中ソーラン演舞などが披露され、花火打ち上げと同時に横浜に向けて出発した。