時の話題 「稚内だって危い」

 明後23日は二十四節気の「処暑」。暑さが収まる頃とされるが、気象庁によると26日からは厳しい暑さになるという。残暑なのだろうが、被災した熊本県と千葉県の住民の皆さんには体も心も休む暇なく同情申し上げる。
 「同情申し上げる」はいかにも配慮を欠いた言葉だが、数千㌔も離れた所に住む筆者としては如何ともしがたい。精々支援金を贈るのが関の山で、寄り添う振りをしても化けの皮が剝がれるのが落ちで無為な言葉を敬遠した結果として「同情申し上げる」となった。
 人々の体験を自分の身に起きた事として感じようとしても無理があり、であるならば余計な言葉は要らない。
 国も道も市も何かあった時の対処に「しっかり」とか「熱意をもって」「迅速に」などと修飾語を語る癖があるようだが、やることをやるだけで、そういう観点からしても余計な言葉は必要ない。
 熊本地震から3週間経ち電気はほぼ復旧したものの、水道施設が復旧できず水が通らず住民は塗炭の苦しみを舐めている。水と電気が無ければ生活できないことを改めて思い知らされる。
 千葉県各所での豪雨はインフラ整備のこれまでの有り方が正しかったのか―という大いなる不信感を募らせている。
 戦後の経済発展により捨ておかれた事がなかったのか。一見、盤石な都市整備に問題なかったのか。熊本の住宅倒壊、千葉での車両水没を見ていて稚内に住む我々は幸せだなとは一瞬頭を過るも砂上の楼閣然とした危な気な自然状況にあることに気付かされる。断層帯があるからだ。