時の話題 「市立病院の改革」
市立稚内病院が大胆な改革構想を明らかにしたのは24年度、11億7100万円もの赤字を出したからだ。
診療単価が上昇し収益は確保したものの、医療材料や光熱費等の高騰に加え人件費の増加により収支が悪化したもので、医師はとも角、看護師が慢性的に不足しており道北地域の中核病院としての役割を今後も担っていくには大胆な改革が必要との國枝院長らの決意の表れなのであろう。
市議会民生文教常任委員会での市病事務局の報告によると、病床(ベッド)数を322から199に38%の123床減らす。具体的には一般病棟を248→166床に82床、精神神経科を70→29床に41床減らす。
200床未満の199床にすることで外来や在宅医療に関する算定の選択肢が広がり、在宅医療支援病院の要件にも対応でき正に地域医療を病院での診療だけでなく在宅医療の訪問診療を拡大して行こうとする旗幟を鮮明にしたことになり、言わば「継続可能な病院経営」に向け断固たる意思を表明したことになる。
人口減による患者数の減少、稚高衛生看護科・専攻科の入学志願減少による看護師不足という問題に加え1984年以来42年経った病院自体の老朽化を見据えた改築のためには早急に経営体質を改善しなければならないとの理事者側の悲壮な決意を読み取れる。
今いる若い医師が育ち看護師も真に思いやりのある看護に徹すれば札幌や旭川などに患者が流れることなく、それこそ中核病院として未来永劫存続することになろう。
改革案、評価する。


