時の話題 「信金さらに盤石化」
宗谷新聞社の名物編集長として知られた中井甚吾さんの通夜に参列していた時、筆者の携帯電話に商工リサーチ旭川支店の下鳥前支店長から電話があったので通夜を終え帰宅し打電すると「稚内信用金庫が信金中金から200億円の支援を受けた」と。25年3月末の国債の470億円もの評価損のためだという。
国債保有の比率が高い稚内信金は過日開かれた総代会で国債の評価損があるのを明らかにしていたが、信金中金の支援を受けなければならないほど業績が後退しているとは個人的に露ほど知らなかったので情報を聴いた時には正直驚いた。
年に一回、小紙正月号での増田理事長へのインタビューで手堅さを知っているだけに「そこまで」との思いを抱いた。増田氏は堅実なだけではなく正直な方なので国債の評価損をそのままにし、後継者に引き継がせるわけにはいかないと悩んだ末の前向きな中金支援と筆者は思料する。
稚内信金は自己資本比率が金融機関トップクラスとはいえ主な営業エリアである稚内など北道北の経済は衰退しており融資先の数が限られているとの現状にあり政策金利が上がっても貸出利益は他の信金などと比べ低い。
信金中金は昨年、栃木信金に対し40億円支援しており、その金額の5倍という支援金に稚内信金の今というより将来への不安が読み取れる。
稚内信金は稚内経済の金庫番的な役割を成す要であり今般の中金支援により盤石な経営体制を構築しようとしている。企業、預金者とも安心し取引きするよう助言する。


