時の話題 「花泥棒」
先日、小紙に載った花泥棒の投書に感謝する手紙が届いた。その投書には「花壇のお花は見るだけにしてください…」などと精魂こめて育ててきたカサブランカの鉢が突然無くなったことに「私の生き甲斐の花を持っていかないでください」とも認められていた。
丁寧な言葉遣いだけに切々と訴えるものがあり、鉢を盗んだであろう人も小紙「読者コーナー」を読んだのであれば猛省しているところでないのか。
この数年、花泥棒の話(小紙への投書含め)聞くことはないが、その前はよく耳にしていた。花であれ何であれ他人のモノを盗むのは犯罪である。花は別物で「余りにも綺麗なので出来心で盗みました」では済まない。盗んだ人は泥棒に成り下がったのだ。
投書した方は「中央婆」と書かれているので中央地区に住む高齢の女性であろう。自らの化身のごとく慈しんできた花を盗まれ何かにすがる思いで投稿してきたのであろう。
以前はこの種の花泥棒事犯は少なくなく小紙にも何度か投書があった。その後シカの出没が相次ぎ事犯が無くなったようだが、そうではなくシカを犯人にした行為もあったのではと下種の勘繰りをしている。
訃報記事にする時、亡くなった人の趣味を聞くと、女性の大半は花や畑いじりが好きだったよう。ガーデニングをする人が増え玄関前や庭、家の中に花がある光景が広がっている。無粋な筆者でさえ愛でるようになり植物に詳しい妻に名前など聞き執務室でも真似事を始めている。
人の生き甲斐を踏みにじってはいけない。


