時の話題 「地域の疲弊」
道内の人口が500万人を割った。昨年11月末時点でのことで1958年以来68年ぶりのことだ。1997年の570万人をピークに、少子高齢化により自然減が続いているが技能実習の外国人は増えており昨25年は転入が転出を上回る社会増現象が。
将来推計によると50年には382万人まで減り札幌など道央地域は維持または増加するものの、地方は減り続け稚内は何らかの歯止め策がなければ30年過ぎは2万5千人を切ることが予想されている。
稚内市は75年(昭和50年)の約5万5464人をピークに減り続け今年4月末時点の人口は2万9114人まで減った。ピーク時に市長を務めていた浜森辰雄氏は「10万人構想」をぶちあげたが、往時60余隻あった沖底漁船は二度に亘る減船、国鉄からJR北海道に代わった87年(昭和62年)の広域異動などもあって人口減少に歯止めがかからず、少子高齢化もあって年間600~700人減が未だに続いている。
水産、観光、土建によって辛うじて経済は支えられてきたが酪農は見る影も無く離農が進み、これまで稚内経済を担ってきた産業の衰退が顕著になっている。
風力発電、これに伴うDC設置などの分野での成長は見込めるがこれとて曽てのニシン漁や沖底漁の市井に広く及ぶ雇用は薄く、雇用マンパワーとて高齢化率が上がる一方では心もとない。
40代に稚内再生の道を探る動きはあるが、経済の底上げになるかは不透明で今こそ民間活力が求められている。正念場だ。


