時の話題 「ゴミに見る成熟度」

 健康志向の世の中にあって特段お金の要らないウォーキングをする人が多い。たまにランニングする人を見掛けるが圧倒的に多い。筆者も小紙の配達を兼ね30分ほど家の近くを散歩している。
 先月31日の小紙に、潮見5~声問橋までの散歩の道すがらゴミ拾いをする84歳の男性の記事が載っていた。病気のリハビリとして始めたそうで、南ロータリークラブが活動に着目し奉仕賞を贈ろうとし打診し交渉するも体よく断られたという話を聞いた。
 小紙の記事で人に知られてしまったが、当人にしてみれば「何か賞をとろうとゴミ拾いしているのでなく歩いていれば目につくゴミを拾っているだけで大それた事をしているわけでない」ということなのだろう。毎日のよう散歩していればペットボトルやタバコの吸殻、犬などのフンに気付く。ただ自らの生活圏をきれいにしたいと思う気持ちから始めたのだろう。
 筆者は近所だけでなく信金さんとか郵便局など街中を車を置いて歩く。この時期、目立つのは冬に人が転ばないよう撒かれた砂で、郵便局から稚内駅までの歩道は観光客が歩くエリアであり景観上よろしくはないので遅くてもGW前には清掃するべきだ。
 ゴミがない町は住民の環境に対する熟度を窺い知ることができる。ポイ捨て光景を「悲しいかな」との思いが募る。
 お金を掛け立派な建物を建てればいいものでない。ゴミひとつ落ちていない町は住人の成熟度を感じる。冒頭の高齢者のよう見返り求めない姿勢が大事だということだ。