時の話題 「大震災から15年」
15年前の午後2時46分、筆者は温泉施設におり休憩しようとしていた。テレビに港内と住宅街を襲う大津波、川を下流から上流へ逆流する津波の光景が映っていた。
その後の福島第一原発の惨状を見るにつけ呆然とするばかりだった。
これまでの行方不明者・震災関連死含めた死者は2万2千人、避難者は2万6千余人を数える。
けさ読売新聞1面に当時5歳だった男の子の顔写真が載り、お兄さんの「ずっと心の中で生きているよ 戻らぬあなたへ」を読み目頭が熱くを通り越し大粒の涙が出てきた。
幼気な男の子が生きていれば20歳である。子どもなりに夢があったろう。プールのコーチだった。お兄さんは「りっちゃん(律ちゃん)が遠くに引っ越してなかなか帰ってこない感覚が消えないんだ」と吐露する。
亡くなった方々は勿論、残された人達も悪夢のような事態に苦しめられている。それでも命ある限り生きなければならない。
自然の驚異に抗うことはできないが何らかの減災策は講じることができ、政府はこれまで復興費として42兆円もの巨費を投じ高さ長さもある防潮堤を建設し住宅地の高台移転など行ってきた。
ところがだ、この数年雲行きが変わり、あれだけ電源ゼロを掲げてきた政策をひっくり返し原発電源の先祖返りを目論み、現実、再稼働する原発が増え泊原発も再稼働の最終審査に合格した。
経済優先の方針に人間というのは何と愚かなんだと思わざるを得ないが、それが日本の戦後の姿である。


