DCの地方分散加速中 新エネ研究会 宗谷セミナーに40余人参会

 稚内新エネルギー研究会(石塚英資会長)は5日夜、市立図書館で市民公開セミナー「国内初の風力発電所直結型グリーンデータセンター〝宗谷グリーンデータセンターⅠ〟(仮称)」を開き、データセンター(DC)事業担当者が施設概要や今後の展望などを語った。
 豊田通商、ユーラスエナジーホールディングスなどが樺岡地区に国内で初めて風力発電所と直結した〝生グリーン電力〟によるDC(受電容量3MW=メガワット)が今年4月に着工し2027年中の稼働を目指していることを踏まえ開かれたもので、40人余りを前に石塚会長が「稚内には冷涼な気候、豊富な風資源などという他の地域にはない特徴があります。これらの特徴は地域の未来を切り開く資源として活かす事ができるか、どうかがこれからの稚内の方向性を大きく左右する。データセンターはデジタル産業の可能性を広げるものであります」などと挨拶した。
 続いてユーラス社エネルギーマネジメント戦略ユニット需要開発グループの中島達朗グループ長=写真=が宗谷管内で現在、10カ所で176基の525・5MWの風力発電事業を展開し、将来的には宗谷、豊富、留萌北部で9発電所1800MWの風力発電事業の計画があることなどを説明。DC事業に関しては年々市場が急拡大していき大都市圏では現在、AIやデータセンター需要への対応が難しく、地方へ分散していく取り組みが加速していくことを強調し、道北地域で今後は第2、第3と将来的に100MWクラスのDCを視野に入れ「地域経済の活性化、稚内で新たなデジタル産業を実現していければ」などと語っていた。