時の話題 「代替会場ではね」

 昨1日、道内の公立高校で一斉に卒業式が行われた。稚内では私立大谷高も10年位経つか同じ日に行われており稚高の定時制、看護専攻科修了生を入れると両校で420人が学び舎を巣立った。
 卒業生の前途を祝して―と言いたいところだが、稚高の卒業式会場が育英館大学に代り生徒、保護者らから不満の声が出ている。
 稚高に聞いてみると昨年春先に校舎でボヤがあり暖房設備が故障してしまい、それ以降修復の入札工事を道庁の方で準備するも不調に終わり今回の事態になったよう。宗谷教育局の笠嶋次長にも電話で聞くと「決して放置していたわけでなく修復する働きかけをしてきたが、卒業生や父母の皆さんの意向に添えなかったことは真摯に反省しております」と話していた。
 1カ月後余りに迫った入学式も代替会場で挙行する可能性が強く学校側ばかりでなく道教委のぬるい対処に批判の声が出ている。
 道ばかりでなく官庁の入札が不調になるケースがこの数年続いている。資材費、人件費などコスト上昇により官庁側と業者側の積算にズレが生じた不調により今回の稚高屋体の修繕工事が遅れてしまうケースのように後を絶たないようだ。
 卒業生にとって同級生ばかりでなく校舎への思い入れも強い。その式が通いとおした校舎でなく別の場所でというのは生徒らの思いをないがしろにするもので道教委には迅速な入札と工事をお願いしたい。
 筆者は50年以上前、その年代だった。今、孫が卒業する年となり配慮が足りない関係者の猛省を促す。