時の話題 「原発への先祖返り」

 今年2026年は東日本大震災から15年、熊本地震から10年の節目を迎えた。おどろおどろしい巨大津波の光景は今でも脳裏から薄れることなく家や工場自動車などをのみ込み川の上流に向かって逆流する津波も記憶に生々しい。
 この巨大地震の死者・行方不明者は2万人を超え、同時に起こった福島第一原発の炉心溶融(メルト・ダウン)による放射線の飛散は住民を窮地に陥れいまだに立ち入りが禁止されている地域がある。
 きのう66歳の誕生日を迎えられた天皇陛下が記者会見で2つの地震に触れ「震災の甚大な被害を思い出すと今も胸が痛みます」と語られた。
 地震国の日本ではこれまで幾多の大地震に見舞われ多くの国民が犠牲になっている。自然の脅異に抗するのは予見含め難しいが、地震によって家族や友人・知人を亡くしても立ち直ろうと努める国民の復興・復旧に向けた絶ゆまぬ姿勢に陛下も「深い敬意を表します」と述べられた。
 福島第一原発事故により原発稼働は抑制されるべきだった筈だがここに来て日本政府と経済界は事故が無かったかのようにできうる限り原発稼働を推し進めようとし福島原発の張本人である東京電力の柏崎刈羽原発を再稼働するなど先祖返りしようとしている。
 北海道でも泊原発が原子力規制委から認可され、道と周辺町村の同意を得たのちの来年27年での再稼働を目指している。再び福島原発のような事故が起こらないとは限らないのに原発に頼ろうとする日本。経済優先の姿勢には呆れてしまう。