時の話題 「細る北道北の町」

 昨15日、留萌市長選の投開票があり3期目めざした中西俊司氏(69)が元市立病院事務部長の益田克己氏(66)に96票差で敗れた。
 同市の人口は2020年時点で2万114人。ピークの1965年(昭和40年)の4万6000人から半分以下にまで減り過疎化が進んでいる。曾てはニシン漁で栄え国の重要文化財に指定される小平にあるニシン番屋・旧花田家番屋に代表されるようマチの栄華を偲ぶことができ筆者も車で道央方面に出掛ける時、番屋の隣にある道の駅に立ち寄る。30年以上前になるか、JR留萌駅前にあるアーケード商店街にも寄ったが稚内の中央アーケード街同様、ほとんどの店のシャッターが閉じられていた。
 その留萌駅も2023年3月末には閉鎖されてしまった。
 留萌駅は廃止され、オホーツク海側も紋別駅が廃止されており、道北一帯の線路網はズタズタ状態にある。
 人口に目を移すと稚内市はピーク時の1975年(昭和60年)の5万5464人から直近人口は2万9450人と半分近くまで減ってしまい何の事業でも分岐点とされる2万5千人をあと6年ほどで割る可能性が極めて高い。加えて老齢化の進展である。
 稚内市は昨秋、新市庁舎の供用を始め、次に改築する建物は市立病院との青写真を描いているようだが、人口減と老齢化、経済規模の縮小など問題が山積する中、数十億円要する市病改築は可能なのか。今の台所事情ではとても無理な話で医療の高度化が遅れれば遅れるほど更に人口流出に拍車がかかるのではないのか。