除雪自動化向け実験 稚内空港 遠隔監視システムを検証

 稚内空港で3日深夜から4日未明にかけ、特殊改良した除雪車による自動走行に向けNTTドコモビジネスが通信技術を活用した遠隔監視システムの実証実験を行った。
 除雪オペレーターの高齢化など人材不足、積雪地域の空港で安定した空港運営と定時運行などの確保に向けた取り組みとして、稚内を含めた道内7空港を運営する北海道エアポート(HAP)が2030年以降の本格運用を目指し、昨年11月には自動運転ができるよう電子制御装置を取り付けたプラウ除雪車の自動走行のテストを行った。
 今回は自動走行に加え、走行する際の安全管理のためドコモビジネスが滑走路内にローカル5Gの電波を飛ばすため移動車両の仮設基地局を配備し、監視するための映像によるデータ転送に遅延が無いかなどチェックした。
 実験では滑走路上の約300㍍の距離を除雪車両が直進と航空灯の代わりに置いた三角コーンを交わすスラローム走行した際、車内画像による通信速度などの遠隔監視システムの精度について検証した。
 実験を終え、NTTドコモビジネスの生田朋央担当部長は「稚内空港は強風によって電波条件は厳しいが、ファーストステップとして一段階目をクリアでき成果が得られた」などと報告した。
 稚内空港で除雪業務を担当する山本建設の大森社長は「人口減少により、稚内だけでなく全国でオペレーター不足が課題となっている。この自動走行が実用化されることに期待したい」と話していた。