年明け札幌デビュー 三味線奏者の奈良海翔さん

 和楽器のプロ演奏集団「和心ブラザーズ」に所属する津軽三味線奏者の稚高2年生・奈良海翔さん(17)が年明け1月5日、メンバーと共に札幌公演を行う。プロになって初の札幌デビューに「演奏が楽しみです」と張り切っている。
 中学1年生の時に独学で三味線を始め、全国大会に出場した経験がある奈良さんは、演奏技術が認められ、昨年9月に和心ブラザーズのメンバーに加入した。プロ演奏家となって以降もライブを開いたり、市内のイベントにゲストとして呼ばれるなど引っ張りだこで活動の範囲を広げ、今年は町内会、イベント、団体の記念行事に呼ばれるなど25もの公演行った。
 和心ブラザーズとしては今年6月、中央アーケードの宿「パーチ」1階で所属会社「エゾミュージック」(札幌)代表の新田昌弘さんと、和太鼓奏者しんたさんと3人で演奏したことはあったが、札幌でのデビューは今回初めて。プロになってからを「場を重ねる事にプロ奏者としての意識が強まり、同時に何を目指すか、誰の何のために演奏するかという意思が固まり稚内はじめ幌延、利尻、和寒など様々な場所で演奏させていただきました」などと振り返り「待ちに待った札幌公演。緊張とワクワク感が入り交じっていますが、自分を鼓舞して楽しんで演奏したいと思っています」などと奈良さんは語っていた。