時の話題 「ゆく年くる年」

 早いもので小欄も今年最終となった。散文調が多く読者の皆さんにはさぞ退屈されたことだろう。地元の話題を題材に書くのが普通なのだろうが旋毛曲りの筆者は地元の事には余り関心・興味がない。とはいえど日本的視野・世界的視野とてなく、その日の朝に思いついたままペンを走らせる。蛇足だが社で一人、枡目のある原稿に書く。
 世の中、AI(人工知能)を使った技術の進歩が著しいものの、純然たるガラパゴス化人の筆者にとって先進的な動きや潮流はどうあれ明治・大正・昭和の文士気取りで執筆している。
 そのガラパゴス人思うに日本政治の行方を案じている。〝ガラスの天井〟を突き破ったかの日本初の女性総理高市早苗氏には憂慮している。それは象牙の塔の危うさと言ってもいいのだろう。仕事に熱心なあまり人と付き合うのを嫌うところがありこれまでは独断的な言動を抑制しているが、ハネムーン期間を終える頃には素顔を現してくるのではと危惧している。
 翻って稚内市の工藤市長はどうなのか。元来の真面目さが2期目くらいまでは功を奏したが、期数を重ねるごとに市民ばかりか支持者の間にも不満が出てきた。一番の原因は経済立て直しへの施策が鈍いことだ。カバーできる幹部職員がいればいいのだがイエスマンばかりでこれでは進むものも進まない。
 あと2年で4期目を終えるが、個人的には続投はないと見る。とはいえど予定候補も帯に短かし襷に長しで稚内の将来に暗雲漂う。
 ご愛読に感謝しペンを置かせていただく。