医療や除雪など取り上げ おでかけミーティング 市長と大谷高生8人

 工藤市長が地域団体と語り合う「おでかけミーティング」が22日午後、大谷高で開かれ生徒たちと地域課題などに関し意見交換した。
 昨年11月以来1年1カ月ぶりに開かれたミーティングに参加した生徒会役員、吹奏楽部、野球部などに所属する1〜2年8人を前に、工藤市長は「18歳になると選挙権を持つ皆さんは、このマチを作っていく一人になる。皆さんの色々な意見を聞かせて頂きたい」と述べたあと、1時間半ほど懇談した。
 生徒から▽今後、稚内に進出する飲食店▽市役所新庁舎の次にリニューアルする建物▽医療従事者不足の対策▽稚内の新たな特産品の開発▽学校前の早めの除雪▽高校生が遊べる商業施設など8項目が質問され、将来は看護師を目指しているという女子生徒からの医療従事者への質問に、市長は2次医療圏である市立病院は研修医含め40人余りの医師がおり、厳しい赤字経営でありながらも「しっかり支えなければならない。看護師などのなり手も少なく、若い人が看護師という仕事に興味を持って地域の命を守ってほしい」などと答えた。
 名寄出身という女子生徒から大雪の時、学校前の坂道が「除雪が遅いと登校するのに歩きづらい」などと指摘に、市長は毎冬業者委託し市内4グループに分けて積雪量で判断し除雪対応していることなどを説明した上で「除雪の優先度として小中学校の子ども達が安全に登校できるように進めています」などと説明した。
 生徒1人ひとりの質問に答えた市長は最後に、稚中の新校舎落成記念で講演した元プロ野球選手で現DeNAベイスターズ野手コーチの大村巌さんの話題に触れ「彼が言っていた言葉で〝練習だけでも一番になりたい。胸を張ってその事を故郷の稚内に戻って言われるように頑張りたい〟と目標をしっかり持つことの大切さを言っていました」と話し、対話した生徒たちに「目標を持つ事でこの先の事を逆算し今、やらなければいけないことが分かってくる。皆さんが質問して頂いたことを実現するのは次の世代の若者たちであり疑問に思っていることをこのマチで実現できるように今を大事にしてください」とミーティングを締めくくった。