来年8月、飛鳥Ⅲ初寄港 市議会で一般質問で市長答弁

 市議会の一般質問3日目の10日、佐藤由加里議員(日本共産党)川崎真哉議員(市民クラブ)、吉田大輔議員(市民クラブ)、相内玲子議員(無所属)の4議員が質問した。
 佐藤議員から不登校の児童生徒のオンライン学習の活用などへの質問に、佐伯教育長は国よる通知でオンライン教材を使用して学習した際、一定の条件を満たせば出席扱いとなる制度があるものの、全国的に認知度が低く一定の条件を満たす必要があることから利用は進んでいない現状にあるとし「本市でもこの制度の周知は行っており、対象となる児童生徒がいる場合には活用を進めているが、現状で活用している児童生徒はごく少数に留まっている」と答弁した。不登校対策として児童生徒が自宅で授業を受けたいという希望がある場合、実状を踏まえオンライン授業を行い、市内で数名の児童生徒が活用していることを報告し「多様な教育機会を確保するという観点から不登校児童生徒の希望に応じて柔軟に対応を進めていく」などと述べた。
 川崎議員は稚内市観光など2項目、吉田議員は重点支援地方交付金など2項目、相内議員は市立病院の今後の経営方針など3項目について質問した。
 9日午後の一般質問では、森敬四郎議員(自民政友会)のクルーズ船誘致に関する質問で、市長は国内外の船会社へのセールスで、来年はクルーズ船「飛鳥Ⅱ」が3年連続し2回寄港することに加え新造船の「飛鳥Ⅲ」が8月23日に稚内港へ初寄港することが決まったとし「今後もクルーズ船の寄港実績を積み上げ、観光振興や港の賑わい創出など地域活性化に繋げていきたい」などと述べた。
 平成23年〜29年まで開催し現在は休止中となっている最北端・食マルシェへの質問に対しては開催時期が観光の繁忙期と重なり、運営側の負担が大きいことなどから休止しているが、復活は大変厳しい状況にあるとして「市として同様のイベントの需要性は認識しており、これまでの反省点を十分に踏まえ関係団体と連携し継続性のある取り組みを現在、模索しているところです」などと答弁した。