時の話題 「よもやま話を」

 四方山話をお一つ。大黒2のパチンコ店跡の店舗が2カ月ほど前に小欄で触れたよう回転寿司になるのが濃厚になった。隣接地で「すき家」を営業するゼンショーホールディングス(本社・東京都港区港南)が過日、土地登記を済ませており建築確認申請はまだ道庁(宗谷総合振興局含め)に提出されていないが来年春までには建築着工となるようだ。
 この動きを見据え潮見5にある回転寿司「花いちもんめ」は札幌海鮮丸によってM&Aされているのは承知の通りで、言ってみれば回転寿司ガリバー店のゼンショー傘下の「はま寿司」進出で稚内の飲食業界は風雲急を告げることになりそうで注目されている。
 サフィールホテル稚内が再来年にも別館を建設する計画にあるようだが、ドーミーインの稚内2号店の建設も水面下で街の雀の噂になっており旧サンホテル隣接地が候補に挙がっている。旧サンホテルを競売で落札した群馬の不動産会社に後継ホテル営業の話は無く仮に旧サンホテル敷地を含めると結構大きい広さになるので、こちらの方が稚内全般にとって興味深い。
 稚内のホテル業界は前記2施設を除くと規模は大きくなく新館建設は両ホテルのさや当てとも言える前哨戦の様相を呈し、資本力の小さい地元ホテルが益々窮地に陥ることが懸念される。
 回転寿司とホテル業界の稚内での熾烈な戦いは人口僅か3万人の北辺の地方都市にとって地元が関与しないとはいえ後々、市民生活への影響は避けられまい。為政者は縮みゆく経済の道標を探ることできるのか。