時の話題 「流行語大賞」
今年話題になった新語・流行語大賞が発表され、高市早苗氏が自民党総裁選で勝利した後の演説「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」が大賞を受賞した。トップ10には「緊急猟銃/クマ被害」「国宝(観た)」「古古古米」「トランプ関税」「二季」大阪・関西万博のキャラクター「ミャクミャク」など選ばれた。
総裁から日本の総理となった高市氏の「働いて…」はただ自らの高揚感を述べただけでウィット(機知、機転)もなく大賞に値しない。言ってみれば日本のトップとして当り前の事を語り、ある意味日本語遊びを旨としている同賞にはふさわしくないのでないのか。
以前、自民党総裁選で敗れた福田赳夫氏の「天の声にも変な声もたまにある」は賞に値するウィットに富んだものだったが、高市氏のそれは自らの気構えを語ったに過ぎず、更に加えるなら時代の要望である働き過ぎも程々にしゆとりある人生を送ることに逆行する言葉といえ国のトップとしても相応でない。
総理になろうとしている人の意気込みを語ったのだが、筆者などは「勝手にやればいい。やるのは当り前だ」と突き放す。休みなく働くということは周りの人達をこき使うと同義語であり敢えて公衆を前にして喋る言葉でもなかろう。
「クマ被害」「古古古米」は国民の生活に直結することであり筆者が大賞を選ぶとしたら「古古古米」か。それだけコメの高騰には消費者も政府も悩ませられた。今も高値基調にあることもありコメが最大の問題であり大賞に値すると思うがいかがか。


