時の話題 「厄介な国」

 面倒臭い国である。中国は高市総理の台湾に関する発言で国民に渡航制限し、過日許可したばかりの日本産水産物輸入も停止した。加えて総理の国会答弁でぎくしゃくした日中関係を打開しようと訪中した日本の外務省官僚に対し、ポケットに両手を入れ話すとは無礼極まりない。こんな国とは交易しても何かがある度にコロコロ国家間の約束を破棄されて得することはない。
 と大上段に振りかざすも訪日観光客は断トツで貿易面でも米国に次ぐ相手国であり国益を考えれば遮断してはいけないことは重々わかっていても「面倒臭い国だ」と改めて思ってしまう。
 日本と中国の関係だけでなく面倒臭い人間関係が生じるのが人間社会である。小紙のような仕事をしていると相手の考えや行いにそぐわない論説や記事が掲載される事がある。当方がさほど指摘する事でもないと思っても相手にしてみれば怒髪天を突くような事もあり、関係がこじれる原因となる。
 以前、小紙は稚内に進出しようとしたパチンコ道内大手の合田観光商事(本社・札幌)の「ひまわり稚内店」の営業を妨害した地元パチンコ店(当時8店あった)について何度も記事にしたことがあったがその時、地元店から聞こえてきたのは「プレスを潰してやる」
 その後、イーグル、マルハンと大資本店が進出してきた結果、地元店は現在、1店舗残すだけとなった。
 川の水が上流から下流、そして海に流れるように自然の摂理には逆らえない。潰すとか潰されるとかでない。運命には逆らえない。