思春期の心コントロール 柔道少年団 助産師で黒帯の瀬古さん講演

 三重県四日市の病院で助産師として働き、柔道初段を持ち「黒帯助産師」として全国で人権教室など開く瀬古里美さん(50)が14日夜、稚内柔道スポーツ少年団の子どもら向けに性教育講座を開き、年齢を重ねていく上での気持ちのコントロールの仕方などを教えた。
 平成10年から助産師として四日市などの病院に勤務する瀬古さんは、同26年から息子らと柔道に取り組むようなり約2年で黒帯を取得。今は働きながら各地の柔道協会などを通して全国で性教育講座を開いており、今回は稚内の指導者との縁で、稚内の幼児から中学3年生までと保護者ら合わせて20人余りの前で講演した。
 瀬古さんは息子2人の成長と向き合うため柔道を始めた理由、子どもが大人になる8歳〜18歳の思春期の気持ちのコントロールなどを伝え、柔道の礼儀などを交えながら異性とのハグは「相手の同意なしではしてはいけない。相手の気持ちを考え、悩んだ時は信頼できる大人に相談して」と話していた。
 稚内柔道スポーツ少年団の三上雅人代表は子ども達に「柔道を通じ心身を強くし、自分と他者の命と心、体を守っていく人になってもらいたい」と話していた。