時の話題 「『ほうじん』から」
全国法人会総連合の会報誌「ほうじん」に福島法人会の紺野道昭氏(こんの社長)の経営哲学が掲載されており、その中で紺野社長は「誰にでもできる簡単なことを、誰にもできないほどやり続ける」という経営観というのか人生訓が筆者の目に止まった。
こんのは、古紙回収や廃棄物の収集と運搬を生業とし紺野さんが会社に戻った時、荒くれ者の巣窟だったとし4年に一度しか黒字を経常できない経営状況だった。社長として必然的に改革しなくてはならず旗を振っても社員は辞めて行くばかりで『ピンチはチャンスは嘘でありピンチそのものだった』と述懐する中で反転し好業績を上げるようになったのは「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の審査員特別表彰を受賞したことだった。
経営する中で一番大切なことは何か―との質問に「ヒトだ」とし、利益優先主義を変える転機になったのはイエローハット創業者鍵山秀三郎氏の講演だった。
「掃除で会社が良くなる」
講演後、鍵山さんと共に公園にあるトイレの掃除をし「目は臆病でも手には勇気がある」と教えられた。便器が真っ白になった時、掃除は単なる清掃でなく謙虚さを育て心を綺麗にすることを教えられたという。
誰にでもできる簡単なことをやり続けるという教えを会社の風土とし育んできたという紺野社長は「感謝の心を忘れず社員とその家族を大切にすることこそ私にとって経営の核心です」と文中の最後に述べていた。
心を動かされた経営哲学だった。

