緊急銃猟の訓練実施 道主催 きのう少年の家周辺で

 23日、少年自然の家周辺でヒグマ出没対応訓練が行われ、市や猟友会などの関係者が、市街地でも銃による駆除が可能な緊急銃猟の手順など確認した。
 道が主催し、9月1日に改訂された鳥獣保護管理法に基づき、ヒグマなどが市街地など人間の生活圏に出没した場合、市町村が安全確保など条件を満たすことで猟銃の使用を可能にする〝緊急銃猟〟の訓練には、市、市鳥獣被害対策実施隊、稚内署などから37人が参加。午前中には机上訓練が行われた。
 午後からは、富士見4、5付近にヒグマが出没したことを想定し訓練が行われ、市職員や警察官が通行規制し近隣住民の避難呼び掛けなど安全を確保したあと、ハンターが模擬銃でヒグマに発砲し駆除した。
 訓練後、市の新田農政課長は「あれだけのことをその場でやらなければならないので正直なところ不安があった。机上訓練では2班に分かれ考え方や意見の違いが分かり良かった」などと感想を述べていた。