時の話題 「維新と連立政権」

 自民党と日本維新の会の連立が合意され、日本の憲政史上初めて高市早苗自民党総裁が内閣総理大臣になった。米国でも成し得なかった〝ガラスの天井〟を打ち破ったのだから高市氏は天運を持った女性ということになり、国家の運営が注目される。
 それにしてもすったもんだした。自民党は当初、国民民主党を新たな連携相手とするも公明党の唐突とも言える政権離脱によって方向転換し、元々は自民党から枝分かれした維新を引き込もうと空中戦に加え寝技を駆使した。維新は小泉総裁誕生を窺いながら内々に連立への叩き台文書を作成しており、相手が代わろうと文書は生きており数日での連立合意に至ったようだ。
 党勢に一時の勢いなく国民民主、参政党の後塵を拝するまでに退潮した維新にとって起死回生とも言うべき今回の連立は正に渡りに船の出来事で、吉村代表らの高揚感がテレビ画面から読み取れた。
 経済至上の保守色を前面に打ち出す高市政権は更なる借金漬けになろうが、今年度補正予算成立にがむしゃらに突っ走るのに違いない。今の体たらくを反転攻勢するのは高市氏しかいないとは思うものの、危なさはつきまとう。
 とにも角にも参院選後2カ月も放って置かれた国民への政策は動き出す。高騰する物価対策を中心に老朽化しつつあるインフラ対策はじめ山積する課題に大鉈を振るうこと期待したい。
 少しばかり乱暴でも果敢に実行しなければならない。問題が起きれば女性に優しい日本人男性である、愛の手を差し伸べるだろう。

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