時の話題 「新聞週間」

 きょう15日からの新聞週間の代表標語は「ネット社会 それでも頼る この一面」。SNSなどネット配信で事足りるが結局は新聞の正確な情報が頼りになるでしょ―という新聞に対する自負を表している。
 取材と営業、印刷、配達などと手間暇がかかる新聞はこれまで長く読み手の情報源となってきた。ラジオやテレビが登場した時代に部数が減るなど苦戦してきたが、今のSNS時代に比べれば増しな方で読売新聞は一時3百万部もの部数(公称だが)があることを豪語していた。
 政治、経済、スポーツ、芸術に加え社会的話題(事件、事故など)も網羅し今でもそうだが20㌻を超える日が毎日あった。
 全国紙ばかりか北海道新聞などブロック紙も社会の木鐸として地域の政治・経済など論じ学校の教材のひとつとしても活用され新聞なくして社会は無いと言われるほど公益な社会的地位を確保した。
 ところがSNSの爆発的な普及によって人々は瞬時にしてリアルタイムの情報を得るに至ると全国も地方も部数が著減、体力のない地方紙が廃刊の憂き目に遭うようになった。
 昭和25年(1950年)創刊の稚内プレスもピーク時から半分の6千数百部まで減ってしまった。元々安価(創業時50円、今は700円)なことから購読料は著減とまでいかずとも広告収入は減り続け今年4月期は赤字を計上した。
 先達が残した内部留保に凌いでいるが、コスト高により経営は厳しくなる一方だが読者の皆さんの期待に沿うべく創刊時の精神を守るよう努めている。

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