輸出促進協議会発足 会長に奈良組合長 宗谷港水産物輸出拡大へ

 宗谷港で水揚げされる水産物などの海外への輸出拡大を目指す「宗谷港輸出促進協議会」が発足し、会長に奈良満宗谷漁協組合長を選任し今後の港の在り方について確認した。
 昭和11年にかけて工事が着手され、同47年に地方港として指定を受けた宗谷港で、昨年度の水揚げ高はホタテを中心に49億7000万円と稚内市全体の4割以上を占め一次産業の重要な港の役割となっている現状を踏まえ輸出拡大を目指し3日午後市長会議所で宗谷漁協、ホタテなどを取り扱う市内の加工業者などが関係者14人が参会し第1回会議を開き協議会を発足した。
 会議に先立ち、川野副市長が「宗谷港はホタテを中心に海外に輸出され、今後は中国など輸出需要の拡大が見込まれるが、需要に対応するため輸出相手国への衛生管理体制、品質基準の確保が不可欠。協議会において皆さんに意見を伺い、輸出促進に向けた港湾整備を盛り込んだ輸出促進計画を策定し、港で水揚げした水産物、加工品の付加価値と安全性向上に取り組んでいきたい」などと挨拶した。
 事務局(市港湾空港課)から協議会の設置趣旨、規約などが説明され、その後は非公開で輸出促進に向けた課題と今後の方向性について意見を交わした。
 他の役員は次のとおり。
 ▽副会長 本間靖敏(宗谷漁協専務理事)▽理事 籠戸明城(マルゴ福山水産社長)、生巣俊之(稚内東部社長)、藤原隆裕(かねよし代表取締役)、大林幸造(ぎょれん道北食品社長)。