マサイ族の暮らし話す 稚内来訪 長老と第2夫人の日本人女性

アフリカ・ケニアの牧畜民族長老の〝第2夫人〟としてケニアで暮らす現地ガイドの永松真紀さん(58)が1日夜、風〜るわっかないで講演し、50余人の市民を前に、マサイ族が家畜の牛と共に生き自然と共存しながら生活していることなどについて語った。
2005年4月にマサイの第2夫人となりテレビ番組クレイジージャーニーに出演したことがある永松さんと一緒に来日した夫の長老ジャクソンさん(推定50歳)の2人は「マサイの話しを聞こう!〜マサイってどんな民族?」と題し講話し、マサイ族は牛中心の生活を送り、お金を稼いでも「良い家に住むとか、いい車に乗るとかではなく、お金を牛に変えて村で沢山の牛を飼うことが一番の幸せで大切な生き方」などと話した。
マサイの子ども達など次の世代に人生の生き方を伝えていく立場のジャクソンさんは「人を尊重する気持ち〝リスペクト〟することが大切」と強調し、「目上の人に対し礼儀を重んじることがマサイでは大切であり、小さい子であれば少し上の兄、姉のことも尊敬しなければならない。小さい頃から尊敬する気持ちを持てば、大きくなっても礼儀正しい人に育つ」と話していた。
会場の70代男性から「マサイの成人の儀式ではライオン狩りをしますか」との質問に、ジャクソンさんは「戦士時代に力試しとして槍や短剣を道具に至近距離で正々堂々、戦って倒した事がある」と答え、北海道の印象については「牛乳やハチミツが美味しかった。北海道の雄大な景色はケニアと似てい部分がある」と話していた。


