今年初めてイカ船入港 勝宝丸 「戻りイカ漁に期待」と船長

 3日朝、稚内港に今年初めてイカ釣り漁船1隻が入港した。前日夜に利尻・礼文沖で漁を行い発泡2箱の水揚げと少なかったが、船体整備のため稚内に入港してきたという船長は「これから戻りイカの時期に入る」など期待を寄せていた。
 今季は山口県沖などで漁を続け、数日前に北海道に入ってきたという八雲町のイカ釣り漁船第27勝宝丸は3日午前6時過ぎ、稚内漁協市場近くの第2副港に入港した。
 温暖化の影響など海の環境が変わり、山口県沖で今季は多くても40〜50箱前後の水揚げしかなかなかったと言った船長は「北海道に入ってからは気温が下がってきたので、イカを食い荒らすマグロの姿を見ることは少なくなったが」と話し、これからの戻りイカ漁に「船を整備し稚内港で待機し、天候状況を見て11月中旬か下旬まで漁をしたい」と本紙の取材に応えていた。