「家族同様、自分も大切に」 中央小でヤングケアラー講座

 中央小で26日、大人に代わり家族の介護など行うヤングケアラーについての講座が開かれ、児童たちが理解を深めていた。
 家庭内の問題のため表面化しにくく、知識がないために自分がヤングケアラーだと気付かない子どもたちがいる中、正しい知識を身に付け理解を深めてもらおうと、9〜11月にかけ市内全ての小中学校で北海道ヤングケアラー相談サポートセンター(江別)の加藤高一朗所長を講師に招いた講座を開いている。
 中央小の4〜6年生76人が参加した講座で加藤所長は、誰しもが突然ヤングケアラーになる可能性があり、介護や日常的な家事を長期に続けることで心身ともに疲弊し、進路なども諦める傾向があるとし「周りの友達にヤングケアラーがいたら声を掛けて話を聞いてあげるだけで救われる。自分がそのような状況になっても家族と同じくらい自分を大切にしてあげて欲しい」などと話していた。
 このあと、サポートセンターで受け付けている電話相談、SNSなどの支援についても紹介していた。