時の話題 「自民党総裁選告示」
石破総理の辞意表明により5人が自民党総裁選に手をあげており22日に告示される。昨年の総裁選から石破氏含め4人立候補しないものの、乱立は否定できない。総裁に選出されても内閣総理大臣になるとは限らないのにご苦労さんのことだ。
政治家になった以上総理に―という野心が分らないでもないが昨年9人、今回5人というのは派閥が解消(麻生派は存在するも)されたことが大きな理由のよう。本を正せば旧安倍派のパーティー券収入不記載での着服が発端であり石破降ろしの中に同派議員がいるというのは全く以って顔の皮が厚い。
衆院選、東京都議選参院選と3連敗した自民党は石破総理のすげ替えで事態を好転させようとし、この物価高騰状況を放置し混乱させてきた。これに対し立憲民主党など野党は国政を停滞させたとして自民党を批判するだけで、これといった手を打たないできた。
瓦解しそうな自民党を助け船を出し補完するような発言も腹内に見せ、まとまる様子のない野党を尻目にある意味、平然と総裁戦を行う自民党に明日はあるのか。与野党とも国民不在のコップの中の争いに終始する光景を見て強く思うのは「今の政治家に日本の将来を託していいのか」という憂いである。
折から27日、稚内で自民党総裁選に立候補する予定の小林鷹之衆議を特別講師に迎えた自民党政経セミナーが開催される。稚内、北見など12選挙区支部長の武部衆議が小林氏に肩入れしていることからの招へいであり、総理になり得る器なのかを判断するセミナーになるのか注目される。


