宿泊税 来年10月以降導入 市議会 市長答弁 稚内公園冬季利用に否定的見解

 市議会一般質問3日目の18日、横澤輝樹議員(自民政友会)、栃木潤子議員(同)の2議員が質問した。
 横澤議員からの稚内での宿泊税の導入時期、導入目的、徴収方法などへの質問に、工藤市長は宿泊事業者などの新たな負担が生じないよう北海道と同じ導入時期(来年4月予定)を目指していたが税制度の新設に伴う慎重な議論、国との協議などに多くの時間を要し現状では北海道と合わせることが難しいとして「令和8年10月以降の導入になるものと考えている」との見通しを示した。
 宿泊税導入することに至った背景について近年は自家用車などで移動する個人観光客増加に伴い、白い道の交通量が増えて定期的な路面の補修、保全が必要となり、主要観光スポットの休憩施設の改修などで「観光客受け入れに伴う行政需要が今後も増加が見込まれるので一定程度の負担をお願いしたいと考えている」と述べた。
 徴収方法などについて、多くの自治体で採用されている定額制を検討していると説明した市長は「徴収事務を担う宿泊事業者の事業負担などを考慮すると先行自治体を参考とした負担軽減策が必要になると考え、これら内容については現在審議会で議論が進められている」と答えた。
 栃木議員から冬季観光での稚内公園の活用についての質問に、冬場は車両通行を規制し現地でケガ人が発生した場合に夏と同じような対応は難しいとした市長は「稚内公園は冬季利用を想定していないため安全面とトイレなどの課題を整理しなければならない。市として推奨できないが、通年観光の課題の一つとして今後、様々な方の意見をうかがわせていただきたい」と述べた。