週末雑感
石破総理の辞任表明を受け自民党総裁選の火蓋が切って落とされ5人の争いになるのが濃厚になった。
茂木敏充前幹事、林芳正官房長官、小林鷹文元経済安保相、高市早苗前経済安保相、小泉進次郎農水相という顔触れになりそうだ。
昨年10月の衆院選前までは自民党総裁は日本国総理大臣になるものだったが、衆・参院とも少数与党となった今、「コップの中の争い」の総裁選に勝っても総理になる保証はない。「政権与党」という看板が引き剝がされるという宙ぶらりん状態にある。
野党がだらしなく辛うじて「与党」のままではいるが、この先はとなると覚束ない。
時代は変わった。国民民主党、参政党など新興勢力が伸び、自民党ほどではないものの立憲民主党、日本共産党、そして公明党の既存政党が凋落しようとしている。社会の変化があるにしても勢力拡大の最中の考えが甘かったのであろう。
拡張期こそ次の手を打っていかなくてはならなかった。
こういう例は数多ある。身近な事では沖合底曳き網の衰退か。旧ソ連の2百㌋設定後、ホテルを開業するなど上手に転換した例はあるものの、大半は時勢に流され対策を怠ってしまい、水産加工業も然りである。その節に先を読む慧眼で打開策を打った所は生き残り今に至る。
漁業関係だけでなく官庁を除く大半の民間会社に「どうにかなるさ」の危機感が足りず今の稚内があるのでないのか。
人口3万人を割り稚内に見切りをつけ転出する人も少なくない。淋しくなる一方だ。


